美容業界のことはわからない。ロックメディアの作った美容室「ROCK HAiR FACTORY」の裏側 ―激ロックエンタテインメント 村岡俊介さん×RIKAさん
内装は“ロックな”インスタ映え。ライブハウスをイメージし、ロックファンの心を掴む
―具体的にどのような部分でロックに特化したサービスを提供しているのですか?
村岡:今まで激ロックで構築してきた、他社さまとの関係や経験を美容室にも活かしています。例えばロックバンドの音源やミュージックビデオ(以下、MV)を過去のものから最新まで数多く保有しているので、充実したBGMやMVを店内で流せるのもうちの魅力。リリース日になれば、ここで新しい曲を聞くこともできます。また、音楽専門誌とも付き合いがあるので、最新の雑誌を美容室でお客さまが読むこともできるんです。
RIKA:内装もロックに特化させるためにライブハウスをイメージして作りました。ロックなインスタ映えを狙い、インテリアにエイジング加工を施すなど、施術中に席でお写真を撮ってもかっこよくなるよう考えています。フェンスや壁のアートの部分で、自撮りされるお客さまも多いです。
接客面では、お客さまに楽しんでいただくために、加温器を回すときに「頭上でサークルモッシュしますね」など、ロック系のライブに行く方ならピンときてくれそうなワードを入れてみたり。ライブをイメージさせるフレーズを入れることで、お客さまもおもしろがってくださるんです。接客を通して私も一緒に楽しませてもらっています。
あとドリンクサービスも、ライブに行ったら何があるかを想定して考えました。普通の美容室ならお水やお茶、コーヒーなどですが、うちではエナジードリンクのモンスターと、スポーツドリンク、お水というラインナップ。紙コップに移してしまうと、カットした毛が入ってしまう可能性があるので、コップに入れるのではなく缶やボトルのままお渡ししています。
―細かな部分もロックなサービスを徹底しているんですね。
村岡:モンスター自体、ロックに特化したブランディングをしているので、ロックファンからするとライブハウスのイメージが強いんです。予想通り、モンスターは人気No.1ドリンク。細かいディテールですが、お客さまの満足度を上げるポイントになっていると思っています。
RIKA:他にもカルテを書いていただく際には、好きなアーティストさんの名前も書いていただき、再来店のときにそのお客さまが好きなアーティストの曲を流したりもしています。
メニューもそう。音楽好きの人は、ライブに1番お金をかけたいので、1000円カットやセルフカットで済ませる人も多いと思うんです。うちでは、そんな方にも気軽にきていただけるよう、ポイントカットやポイントカラーなどのリーズナブルなメニューも多く取り揃えています。