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2021-10-04

VOYAGER vol.09〔GO TODAY SHAiRE SALON〕代表 大庭邦彦さんからのメッセージ

時代は令和へと変わった昨年、美容業界にも「働き方改革」「シェアサロン」「業務委託」など、働き方の多様化が目立った年でした。

現在も続くコロナウイルスによる環境の変化。この状況下において、これからの美容業界はどうあるべきか?この時代だからこそ問われる、美容師としてのあるべき姿とは?業界を牽引する方達の想いを、第9回目(2020年12月)の発行となった「VOYAGER」では語って頂いています。

今回は、巻頭ページを飾った4名のインタビュー記事をご紹介!美容師を目指す皆さんへ、熱い想いをお届け致します。本日は、GO TODAY SHAiRE SALON代表の大庭邦彦さんです♪

★この記事は、2020年12月に発行したリクエストQJ1月号別冊VOYAGERに掲載中です。全国の美容学校へお届けしておりますので、是非学校にてチェックしてみてくださいね!

長時間労働低賃金の美容師の働き方を変えたい。それを叶えるのが僕たちのシェアサロン

シェアサロン『GO TODAY SHAiRE SALON』(以下、GO TODAY)がオープンしたのは、2017年。以来、着実に店舗展開を行い、現在は17店舗に上る。オーナーは美容室検索のポータルサイトで美容業界に深く関わってきた大庭邦彦だ。

「ポータルサイトを運営する中で、美容師さんの働き方に課題を感じていました。低賃金で長時間労働、店長など管理職になったとしても月収では30万円にも満たない。となると、独立して店を立ち上げるしかない。もっとほかに選択肢があってもいいのではないか。それを実現するためには〝サロン〟というリアルな場所を作り変えて行く必要があると、美容師のオオイケモトキとともにGO TODAYを立ち上げました」

新型コロナウィルスの影響で営業自粛となった2020年4月を経て、5月は80%、6月は揺り戻しもあってか110%にまで回復した。GO TODAYの顧客は95%が美容師自身についているリピーターのため、他のサロンに流れることなく売上を維持しているという。雇用ではなく、フリーランスの美容師として働くことの強みについて大庭はこう語る。

「お客さまのことをどれだけ思っているのかを、自分のやり方で伝えられるのがフリーランスの強みだと思います。それが〝お店〟という形になってしまうと、どうしてもオーナーの考え方によるところが大きくなってしまい、思うようにできないことも多い。例えば、フリーランスだったら、お客さまに誕生日プレゼントを用意したり、特別なクーポンを用意したりすることもできます。こうした個別のサービスを受けると、お客さまには、『私は美容室のイチ顧客ではなく、この美容師の大事なお客さんの一人なんだ』ということが伝わる。それがわかればリピーターにもなってくれるし友達や知り合いを紹介してくれるわけです。一方、雇用されている場合はこうしたことを独断で行うのは難しいのではないでしょうか」

シェアサロンという働き方のメリットはこれだけに留まらない。「さまざまなバックグラウンドで働いていた美容師が同じ場所に集まっているため、いろいろな技術を身近な人から学ぶことができます。例えば、かっこいいカラー技術がある美容師がいれば、直接、『どうやってやるんですか?』と聞くことができる。今の美容師さんって、技術を自分だけのものにせず、他の人に伝えたい、教えたいという人が多いように感じます」

たくさんの人たちと働くことで、人生はより楽しくなる

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