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2019-09-16

ROOKIES 10・11月号COVER STORY by THEATER SHIGERU

全国の美容学生に向け、就職活動に役立つ情報・美容室の新卒生向け求人情報を掲載しているre-quest/QJ for ROOKIES。9月15日発行号の表紙を飾るのは、南青山に店舗を構える「THEATER」代表のSHIGERUさん。4名の共同経営者のうちの1人として、サロンのビジュアルプロモーションを担当し、プレイヤーとしても活躍をしている。さまざまな環境で過ごす彼が造り上げた今回の表紙テーマの他、撮影への姿勢について、これから社会人、そし て美容師になる学生へ向けてのアドアドバイスを聞いてみました。


ヘアは生き物。その場で作りあげるために、自分の引き出しを増やすことが大事。


下北沢の人気ジェラート屋さん「SWEETTWIST」を貸し切って行われた今回の表紙撮影。ディレクションを務めたのはTHEATER代表のSHIGERUさん。

「撮影のテーマは、“ 90年代ストリート”。今、リバイバルが注目されているのでその流れを汲みながら、もうひとつ意識したのは“THEATERっぽくないこと”。普段手がけるスタイル作品とはまた違ったテイストにして、見てくれる学生さんに意外性を与えるものにしたいと考えました」

真っ赤なリップにビビッドな色使いのエクステと衣装が目を惹く今回のスタイリング。甘い店内の雰囲気に反して、クールな仕上がりにすることで、かわいさとカッコよさの融合を目指したと話すSHIGERUさん。対照的ながらも、絶妙にマッチした世界観のある表紙になった。
 
SHIGERUさんは、今回に限らず、THEATERのクリエイション全般を統括している。日頃、どのような姿勢で撮影に臨んでいるのだろうか。
「ヘアは生き物なので、実際に撮影の場で動かしてやってみないとわからないことも多いです。だから事前にざっくりイメージはしますが、その場でライブ感を楽しみながらベストを探るようにしています。現場で困らないように、日頃から自分の引き出しをいかに増やせるかが重要だと思いますね。僕の場合、洋書SNSなど、普段からいろんなものをたくさん見ることで撮影のヒントをもらっています」

時代の変化に対応できる柔軟性をチェックしている

THEATERといえば、スタイルのかわいさやアカデミー制度が話題を呼び、新鋭のサロンの中でも美容学生から特に人気のサロンである。数多くの学生に接しているSHIGERUさんが、面接で目が留まるのはどのような学生なのだろう。

「面接でチェックしているのは、柔軟性があるかどうかです。今、時代の流れははやく、価値観もどんどん変化していく中で、いかに正しいことを判断して自分を変えていける人かどうかをさまざまな質問の中で見ています。
あとは、何でもかんでも人や物のせいにせず、前向きに物事を捉えられている人はいいですよね。それは話している内容というよりも、その人の持っている雰囲気や姿勢から伝わってくるものですよ」

続けて、これから社会人、そして美容師になる学生へ向けてのアドバイスをくれた。

「人に対するやさしい気持ち、自分に対して甘えがないこと、さらに主体性を持つこと。これが美容師に求められる要素だと思います。『心』を大切に、楽しい美容師人生を送ってほしいですね。学生のうちからできることは、まず人付き合いを大事にすることです。親や友人、バイト先の同僚など、なんとなく付き合うのではなく、周りの存在に感謝して、相手のことを考え、コミュニケーションをとることを意識して生活してみることをオススメします」

THEATER
代表/SHIGERU(シゲル)

埼玉県出身。東萌ビューティーカレッジ卒。都内有名サロン2店舗を経て、4名
の共同経営者のうちの1人として2016年にTHEATERを創業。スピード感ある店
舗展開と独自のアカデミー制度が話題を呼び、一躍注目サロンへ。経営者として
の手腕を発揮するとともに、サロンのビジュアルプロモーションを担当し、プレイヤーとしても活躍をしている。

http://hairmake-theater.com/

(取材/富樫聡美 撮影/SHIN CHISHAKI モデル/MIHO)

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