VOYAGER vol.09〔GARDEN〕代表 須崎勝己さんからのメッセージ
時代は令和へと変わった昨年、美容業界にも「働き方改革」「シェアサロン」「業務委託」など、働き方の多様化が目立った年でした。
現在も続くコロナウイルスによる環境の変化。この状況下において、これからの美容業界はどうあるべきか?この時代だからこそ問われる、美容師としてのあるべき姿とは?業界を牽引する方達の想いを、第9回目(2020年12月)の発行となった「VOYAGER」では語って頂いています。
今回は、巻頭ページを飾った4名のインタビュー記事をご紹介!美容師を目指す皆さんへ、熱い想いをお届け致します。本日は、GARDEN代表の須崎勝己さんです♪
★この記事は、2020年12月に発行したリクエストQJ1月号別冊VOYAGERに掲載中です。全国の美容学校へお届けしておりますので、是非学校にてチェックしてみてくださいね!
可能性は人との出会いで切り開く。だから、忘れないで欲しい。君たちを支えてくれる先輩や仲間がいることを。
のっけから自分の話をしてしまうのだが、筆者はGARDENグループの店舗を利用している。そのことを代表の須崎に伝えると、「どのスタイリストに施術してもらっていますか?」と聞かれ、「産休中の…」と言うと、「〇〇のこと? いや、□□かな?」と産休中の女性スタイリストの名前がスラスラと出てきた。数百人を超えるスタイリストがいる中、各スタイリストの現状を把握し、瞬時に名前を出せる。須崎のこの何気ない言動から、スタッフを大切にする姿勢が垣間見える。
「GARDENの幹部たちは常に社員のことを思っています。特に、若手には目をかけている。経営陣は、売上を上げるために奮闘していますが、なぜ売上を上げたいのか? それは若い美容師の未来を安定させるためだ。売上を上げて、若手が長く働けるサロンを築きたいと思っているから、頑張っているんです。そして、若手を一人前に育て上げることが、自分たちの未来に繋がると信じています」
須崎の言葉には、人を育てることへの熱い想いがヒシヒシと感じる。なぜ、そこまで人を育てることに情熱を注げるのか?
「自分自身、人に育てられてきたからです。僕は脱サラをして、美容師になりました。でも美容師になりたいと思ってなったわけではなく、美容師になったら女性とたくさん出会えそう、という想いからですが(笑)。そんな僕ですが、ご縁と環境のおかげで、経営者になれたんです。別に経営者になりたいと思ったわけではないのに…。人生って分からないですよね。そこで気づいたのは、人の可能性は無限大であり、その可能性は人との出会いと働く環境で、開けるということ。だからこそ、うちに入ってくる社員には、可能性を開ける環境を作っていきたいと思っています。スタイリストが百人いれば、百通りのスタイルができる。それぞれが違うテイストを持っていて、それでいい」
働く美容師の個性を尊重する。そのポリシーは「GARDEN(=庭)」という社名にも表れている。
「うちは『カットが得意なサロン』とか『カラーが得意なサロン』とか、特色を打ち出しているわけではない。あえて特色を言うなら、『無色透明なサロン』であり、色は美容師個人で、染めて欲しい。そして、ここはいろんな個性を持つ美容師が集まる場となる。だから社名がGARDENなんです。入社したばかりの一年目の子に、なんでうちを選んだの?と聞いたら、会社説明会のとき、先輩社員が言った『あなた色の花を咲かせればいい』という言葉に惹かれて入社を決めました、と言われ嬉しかったですね」