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2021-12-21

原宿から代官山に移転オープン! GARTEが目指すサロンのあり方と人材作りとは?

原宿で3店舗を展開していたGARTEが、このたび代官山に移転オープンしました。原宿のイメージの強かったGARTEがなぜ代官山に拠点を移したのか、代表のATSUTOSHIさんに伺いました。有名店を目指す美容学生さんにぜひ読んでほしいインタビューです。

確かな技術力を伝えるため、他店舗展開から1店舗に

実は、代官山というのは僕が22歳のとき、イギリスのサスーンアカデミーへの留学から帰国して一番始めに任されたお店があった場所なんです。

オーナーがまだ何の実績もない自分に店を任せてくれたのですが、その恩を返す前に店がなくなることになり、原宿に拠点を移しました。その後、自己資金で3店舗を展開する中で、サロンの名前もGRADUATEからGARTEに変わりました。

GARTEは高い技術力が売りのサロンなのですが、多店舗展開をしているとなかなかそれも難しい。いつの間にか教えていない切り方、カラーの塗り方をしているスタッフもいて、「あれ?」と思うことが増えたんです。そして、ありがたいことに、GARTEは僕と一緒に働きたいという理由で志望してくれるスタッフが多いサロン。だから、僕のいない店舗でアシスタントをする……となると「それはちょっと」という人も出てきてしまう。その気持ちも、僕はわかるなと思って。多店舗展開のメリットとしては、相性の合う店舗に移動できるというメリットがあるかもしれませんが、技術力でナンバー1を目指すサロンとしては、違うのかもしれないと考えはじめていたんです。

加えて、新型ウイルスの影響もあり、自分の中でも色々と考える時間が増え、スタッフには「2〜3年後には1店舗にする」という話もしていて。でも、何気なく物件を見ていたら、そう伝えた翌々日にはこの代官山の物件を見つけてしまったんです(笑)。

急なことでしたが、僕も今は29歳。30歳を前に、原宿で美容師を続けるにはお客さまの年齢層も上がってきて、そろそろ他の場所に移動してもいいのかな、と決断しました。それに、ここは僕が始めに任されたお店のあった隣の場所なんです。当時は恩を返せずに去ってしまった地ですが、運命を感じましたね。 GARTEが入っているこのビルには、まだ空きテナントがあるので、スタッフが増えたら他店舗展開をするのではなく、ビルの中で同じ店舗を増やしていく形にする予定です。

>美容学生の時に作った繋がりは、美容師になっても生きる

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