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2021-12-21

原宿から代官山に移転オープン! GARTEが目指すサロンのあり方と人材作りとは?

美容学生の時に作った繋がりは、美容師になっても生きる

GARTEの売りはなんといっても技術力です。コンテストに出ると意欲ある若手がバンバン賞を取りますし、1年目から営業中にモデルさんを呼んで練習ができるので、“美容師”として早いうちから活躍できる環境と言えますね。

なぜ活躍できるのかというと、うちのスタッフにはいわゆる“陽キャ”タイプの子が多くて、そういうタイプって人を惹き付ける力が強い。人として魅力的であることは、デビュー後も強みになりますし、お客さまが少ないときに「予約入れてよ」と頼むと来てくれる友達も多いんです。

そういう意味では、学生時代にはたくさん遊んでいろいろな繋がりの友達を作ってほしいですね。今は海外旅行も難しい時代なので、いろんなバイトをしてみるのでも良いと思いますよ。バイト先でできる友達って、たいてい美容専門学生じゃないので、その後お客さまになってくれる可能性が高いじゃないですか。 たくさん繋がりを作っておけば、ある友達が拡散力のあるインフルエンサーになり、協力してもらえるかもしれませんしね。

「有名店に自分は絶対に合格する」自信を持って言えるくらいの努力をする

これは、就職活動にあたって僕がよく言うことなんですが「自分が経営者だったら、自分を採用しますか?」ということ。自分が採用されたらこのサロンはこうなります、と言えるような自信や実績を身に付けている人は、有名店を目指すにあたっては強いと思います。

僕が新卒で働いていた有名店の採用試験を受けたときは、各店舗のディレクター以上の方達に切ってもらってから行きましたし、代表の著書を読んでいることはもちろんですが、それを面接でさり気なくアピールすることも欠かしませんでした。ワインディングの試験のときには一番に「終わりました!」と手を挙げるのですが、終わったあとに「ホウキどこですか?」と聞いて掃除をしたり……ぜんぜんそんなキャラじゃないのに、そんな計算高いこともしていましたよ(笑)。

学生の時にコンテストや作品作りで実績を作るのに加えて、そこまでのことをしてダメだったらもうしょうがない!くらいの努力ができる人が、激戦の有名店の採用試験を勝ち抜けるんだと思います。本当に達成したい目標なら、できることは全てやる。どんな場面においても、大切なことじゃないでしょうか。

GARTE 代表/ATSUTOSHI(池田アツトシ)
北海道出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業後、都内有名店で1年間のアシスタントを経て、イギリスに留学。2014年に弱冠22歳で「GARTE(旧・GRADUATE)」の代表として、東京・代官山にサロンをオープン。その後、24歳で表参道に拡大移転。現在は技術の継承を目的に代官山にすべてのスタッフを集め、1店舗を移転オープン。個人としてはサスーンヘアカットコンテストで、全国入賞を4年連続(そのうち優勝2連覇)という偉業を達成。国内はもとより海外でも、セミナー講師として活躍している。

(フォトグラファー:松林真幸 ライター:須川奈津江)

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