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2019-05-15

アシスタントが嫌すぎて!?月売600万円へジャンプ!「ACQUAの記録更新男」の軌跡 -ACQUA服部大起さん U29次世代美容師-

次世代美容師として注目される「U29美容師」のサクセスストーリーから、成長のヒントを「美容師のタマゴ」へお届けする企画「U29次世代美容師」。今回は、カットとカラーの絶妙な調和を持ち味とし、特にカラー率87%と支持が高い服部大起さん。最速でスタイリストデビューを果たし、ACQUAの最短記録を更新し続けている服部さんですが、「特別なことは何一つしていない」と本人は言います。では成功のカギはどこにあるのでしょうか。少しでも早く、突き抜けた美容師なりたいと考えている美容師さん必見のインタビューです。


ドラマ『ビューティフルライフ』の影響で美容師を目指す

小学校から高校まではサッカー漬けの毎日。完全な体育会系で、試合では熱くなってエキサイトするタイプでした。全国高等学校サッカー選手権大会目前で、大接戦の末敗退し、悔しい想いをしたことは今も忘れられません。大学に進学してサッカーを続ける選択肢もあったのですが、ケガの影響もあり断念しました。

一方で、僕は中学くらいからファッションやヘアスタイルにも興味を持っていたんです。それで美容師を目指してみようと思いました。少し恥ずかしいんですけれど、ドラマ『ビューティフルライフ』(TBS系)の影響もありましたね(笑)。主役の木村拓哉さんがカッコよくて憧れていたんですよ。

美容師はお客さまを美しくするのが仕事ですけど、一生懸命頑張って結果を出せば、自分の名前をたくさんの人に知ってもらえるチャンスもあります。メディアに取り上げられるような、有名な美容師になりたいという夢もありました。

「あれ、思っていたのと違う…」 理想と現実のギャップに苦しむ

高校卒業後は国際文化理容美容専門学校へ。美容の仕事に対して、『ビューティフルライフ』のような華やかなイメージを持っていた僕は、地味な裏方仕事が多いことを知り、モチベーションが下がってしまいました。そのため、学校の勉強はそこそこに、授業が終わったら「みんなどこかいこうぜ!」と遊びに誘うような学生でしたね。

あるヘアコンテストで、全国大会に出場したこともあります。でも、そのときも自分からやりたいと思っていたのではなく、先生たちにやらされている感じでした。ただし、卒業後は、ACQUAに入りたいという気持ちがあったので、そのための材料になればいいな…と思ってやっていたんですよ。

就職活動では、ACQUAしか受けていません。『ビューティフルライフ』のモデルになったといわれるサロンだし、専門学校に説明しにきてくれた角薫さん(現RUALA)の、「お客さまに人生に寄り添う」という素敵な考えに共感したからです。

ACQUAに入ったあとは、「叱られることが仕事?」と感じるくらい、叱られてばかりの毎日でした。シャンプーの練習では「昨日から成長していない!」と言われたりしていましたね。今は優しい先輩ばかりですが、その当時は、厳しい先輩が多かったんですよ。

正直、入社3日目には辞めたいと思っていました。だけど、スタイリストになってからが本当のスタートだし、ここで辞める人はどこにいっても辞めると思って、歯を食いしばりました。先輩たちに対して、「今に見とけよ!」と闘志を燃やしていましたね。

サロン史上最速でデビュー&3カ月連続100万円達成

結果として、僕は入社3年2カ月でジュニアスタイリストデビューしました。これはACQUAの最短記録だそうです。辞めたい気持ちをモチベーションに変えて、死ぬ気で練習したのがよかったのだと思います。休日もモデルハントをして練習し、先輩に見てもらっていましたし、本当に自分の時間すべてをスタイリストデビューに向けてぶつけていました。

ジュニアスタイリストデビューのタイミングが決まったのは、デビューの10日前。ジュニアスタイリストからスタイリストに昇格するためには、3カ月連続で月100万円を達成するか、1000人以上の髪を切るか、という2つの課題がありました。それまで、デビューから前者を達成した人はいなかったので、それなら僕が達成してやろうと思ったんです。

顧客ゼロから売上をつくるにはどうしたらいいのか。当時はSNSもやっていなかったので、自分でハントするしかないと思いました。渋谷近辺で、とにかくたくさんの方に「新人なのでお安くできます。3カ月連続で100万円を達成する目標に向かって頑張っています。いつか有名になって恩返ししたいと思っています」と、素直に自分の気持ちを伝えました。

>そして、月売600万円をプレイヤーへ…!

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