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2021-05-17

シェア率No.1のドライヤーメーカー「TESCOM」へ美容学生が潜入!Part.1

美容師シェア率No.1を誇るドライヤーメーカーの「テスコム」。カール・ストレートアイロンなどの美容家電だけに留まらず、オーブンやレンジ、ミキサーなどキッチンまわりの家電など幅広い商品を手掛けています。

実は、多くの美容専門学校では教材の一部としてテスコムのドライヤーを使用しており、授業で使ったこと・目にしたことがある人は多いかもしれません。

今回は、授業では学べない”ドライヤーの秘密”を探りに、ベルエポック美容専門学校の学生2名がテスコム本社へ訪問しました!


原宿ベルエポック美容専門学校2年
(左)鈴木沙祈さん  (右)後藤愛夏さん
株式会社テスコム
(左)営業本部販売推進部MK課 広告宣伝PRグループ リーダー 森下友花子さん
(中央)プロダクト事業本部技術部開発課 R&Dグループ リーダー 関達也さん
(右)特販課 谷垣圭輔さん

1.Nobbyの歴史

――「キレイをつくる」を追い求め、創業56年を迎える美容家電メーカー

森下さん:私たちの会社は本社を品川区五反田に構え、長野県松本市には自社工場を構えています。創業から56年目を迎えており、これまでたくさんのヘアケア機器やミキサーなどの調理製品などを開発してきました。

今回ご紹介する「Nobby」というヘアドライヤーは、サロンシェアNo.1(※)のサロン向けブランドとして、国内では半数以上の美容室で使われています。

(※)2020年8月株式会社セイファート調べ

【Nobbyヘアドライヤーの歴史】

●1969年 「手で持てる小型のドライヤー」を開発
●1974年 ヘアブラシがついた「カールドライヤー」を発売
●1987年 朝シャンブームの中、ドライヤーにターボがついたドライヤーを開発。乾燥効率を向上させる。
●1995年 TOTO株式会社の技術開発のもと、音エネルギーを1/10以下に抑えた業務用の静音ドライヤーを開発
●2002年 一般向けのマイナスイオン&オゾンユニット搭載のドライヤーを開発
●2008年 大きなモーター付きのドライヤーを開発。今までの1.4倍の風速と1500Wのハイパワーを実現。

ニーズに合ったドライヤーの開発は現在までも続いており、一番新しい製品は「NB4000」というドライヤーになります。こちらについては後半で改めてご紹介と体験をして頂きますので、楽しみにして下さいね!

2.ドライヤーができるまで

関さん:こちらはドライヤーを縦に半分に切った展開図です。ドライヤーは、

1.“モーター”という電気部品で、風を送る“ファン”を回転させています。

2.そのファンの羽を半時計まわりに回転させると、空気が流れていきます。

3.そうすると、 流れた空気がファンの先にあるヒーターで温められ、温い風がドライヤーから送風されます。

こんな仕組みになっています。

後藤さん:すごいですね。熱くなってしまう部分はどうやって守っているんですか?

関さん:そうですね。熱を遮蔽する部品を追加する場合や、加熱部とボディに隙間を設ける等して、人が触れる部分が熱くならない様にしています。また、安全を守るために、発火などしないよう安全回路が入っています。

普段からドライヤーは頻繁に使うと思うんですが、フィルター部分にホコリが詰まってしまうとこれも発火の原因に繋がるので、定期的に掃除をすると良いですね。

また、ノズルを持ってブローをすることもあると思いますが、こういった配慮をすることにより、熱くなく安全に使用することできます。

鈴木さん:確かに。そうやって持ったことがありますが、熱くなかったです。振ったりしても重くないんですよね。

関さん:そうです。重さについても考えた設計をしています。

――ファンの設計について

関さん:風の勢いは、「羽の角度」や「枚数」などで変わってきます。プロ用は、風の勢いを強くできる羽の枚数が多いシロッコファンというものを採用しています。髪を乾かす作業は大変だと思いますので、効率良く乾かすことができる機能を目指し、日々努力しております。

後藤さん:プロ用と一般用でも全然違うんですね。それぞれの仕組みがわかって楽しい!

3.松本工場の生産ライン・信頼性試験

森下さんここで、松本工場内、ドライヤーの製造過程についてをご紹介させて頂きます。今回はドライヤー技術の担当をしている中原と中継をつなぎ、お話しを聞いて頂こうと思います。

後藤さん・鈴木さん:よろしくおねがいします!

中原さん:よろしくお願い致します!この時間では3つの試験についてご紹介します。

まずは「モーターライフ試験」について。
ドライヤーの風を生み出すモーター部分の試験なのですが「せっかく購入したのに動かなくなってしまった」ということが無いように、ドライヤーを昼も夜も動かし続け、不具合がないか確認する作業を行っています。

つぎに「電源コードの屈曲試験」です。
製品を長く使っていて故障する原因の1つには「電源コード」が多い場合があります。コードが屈曲して(曲がって)いくと、中の電源コードが切れていってしまうんです。ですので、コードを振り子のように動かし続け、弊社が定める基準値まで達するかを確認しています。

そして「スイッチの切り替え確認の試験」です。
スイッチの部分も繰り返し使っていけば当然劣化はしていくのですが、ここも耐久試験を行い、基準値を満たしているか確認をします。スイッチはスライドタイプと押すタイプの両方がありますので、それぞれの確認を行っています。

後藤さん:それぞれの試験は、何時間くらい行いますか?

中原さん:例えば1番最初の「モーターライフ試験」は、プロ用の場合、一般用と比べても使用頻度は高く、耐久性も求められます。その為、一般用と比べてもより厳しい基準で試験をしています。 先ほどのスイッチの試験も、プロ用の使用頻度より必要な耐久性を定義し、その耐久性を満足できるように試験で確認しています 。

鈴木さん:美容師さんや、私たち学生も授業で使うときによく落としてしまうことが多いのですが、落とす試験はあるんですか?

中原さん:あります。製品そのものを落とす試験や、輸送中に落としてしまうことも想定し、箱に入ったままの落下テストも行っています。

鈴木さん:ありがとうございます。学校ではラックの上に置かないようにしましょう、後ろに置くようにしましょうと教えられているのですが、不注意で落としてしまうことはあって…。それでも壊れたことが1度もないので、改めて頑丈な構造なんだなとわかりました。

森下さん:現役の美容師さんからも本当に壊れにくい!と言って頂けることが多いので、その点でも誇れる製品ですね。また、こちらは人気ヘアサロン「AKROS」でPressをされている髪西さんという方が、弊社の松本工場へ見学に来てくださった際に公開してくれた動画になります。私共の公式コンテンツよりもずっと、工場の様子を分かりやすく伝えてくださっているので(笑)、是非見てください!

工場の様子はYoutubeで見てみてね♪

Part.1では、ドライヤーの歴史、設計について、生産ラインと信憑性試験についてをご紹介いたしました。普段、何気なく使っているドライヤーも、実はとても細やかで繊細な技術が重なったものであり、たくさんの確認・試験の工程を経て私たちのもとへ届いています。
Part.2では、製品開発ではどのような検証を行っているか?さらには新しい製品の体験レポートもご紹介!お楽しみに♪

(カメラマン:神田正人 ライター:井上詩織)

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