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2019-07-29

ROOKIES 8・9月号COVER STORY by SHEA渡辺一正

全国の美容学生に向け、就職活動に役立つ情報・美容室の新卒生向け求人情報を掲載しているre-quest/QJ for ROOKIES。7月15日発行号の表紙を飾ったのは、東京・表参道「SHEA」のトップスタイリスト渡辺一正さん。プレイヤーとしてサロンを支える一方で、ヘアメイクとしても様々な現場で支える彼へ、今回の表紙のテーマについて、日々の仕事の取り組み方、学生生活の過ごし方について聞いてみました。

インスピレーションは、日常から生まれる

人気モデル黒瀧まりあさんを起用、趣のある建物でのシューティングを手がけたのは、SHEAの渡辺一正さん。今回の表紙のテーマについて聞いてみると、

「見た人に“違和感”を与えられるような仕上がりを目指しました。ヘアもメイクも服もかわいく作りましたが、ただかわいいだけでなく、ロマンティックなムードになることを念頭におきながら、エッジの効いた写真でミスマッチ感が出るようにディレクションをしました」

人気美容師でありながら、メイクの実力も認められ、媒体や広告などでも活躍する渡辺さん。イメージソースのインプット元を尋ねると、「映画や本など日常からインスピレーションをもらっています。変わったところでは、歌詞からイメジネーションが湧くことも。槇原敬之さんは天才ですね」

継続を力に、チャンスを生み出す環境は自分で作ろう

美容学生の中にはメイクの仕事に携わりたい学生も多いはず。渡辺さんにメイクの仕事をするに至った経緯を聞くと“運”だと答える。

「前の代表もその前の代表もたまたまメイクをやっている人で、そこでメイクの基礎を教えてもらったのがきっかけ。本当にたまたまで」


と言いながら、20代後半には1週間に6日間撮影をこなし、それを1年間続けたこともあると言う。
「今はSNSもあるから、場所は関係のない時代。メイクをやりたかったらどこでもできる。とにかくやり続けることか肝心ですね。メディアで活躍したいのであれば、表参道界隈のサロンに勤務すれば確かにチャンスは多いかもしれません」

しかし、“チャンスが多い”だけであって、すぐに順番は回ってこないと言う。

「やり続けてる人にチャンスが回ってくる。やってないのにチャンスが回ってくるわけがないので、そこは履き違えない方がいいかな。でも最近の学生さんは重く難しく捉えている人が多い気がする。やりたきゃやればいいだけだし、みんなが思っているよりハードルが低いと思いますよ」

先を見通しづらい時代だからこそ、想像を膨らませて

サロン選びに悩む学生へのアドバイスを伺うと、「入ってみないと分からないからね」と笑った。続けて「気になるサロンには何度も足を運んでみてほしいですね。

担当しているスタッフに『このサロンに入るために、自分に何が足りないか教えてほしい』とアドバイスをもらってもいいかもしれない。そこでハッキリ言ってもらえればそのまま面接に進んでもいいと思う」

また、長く働けることを想像するのも手だと渡辺さん。「このご時世、先が見えないことが多いですが、長く働けることが想像できるということは、そのサロンに不変的な何かがあるのかもしれません」

固執した考えを持つよりも、今を大切に楽しんでほしい、と渡辺さん。
軽やかな足取りで次のステージへと進んでいく。

プロフィール
SHEA
トップスタイリスト/渡辺一正(わたなべかずまさ)

表参道の人気サロンSHEAのトッププレイヤーとして支持される一方で、ヘアメイクとしても活躍中。インスタで投稿される「#ナベメイク」が人気を博す。有名モデルからの指名を受け、時代を先取りする王道ビューティを発信。

(取材/高橋 優璃 撮影/濱中良竹 モデル/黒瀧まりあ 衣装/林田淳也)

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