愛され笑顔と体育会系ガッツの競演!「AFLOAT」山﨑優衣さんの美容師の楽しみ方
苦手だったSNSにも楽しさを見出して
今ご指名いただくお客さまの90パーセントは、Instagramをご覧になった方です。実はSNSが苦手で、入社当初はやっていなかったのですが、先輩から「今どきSNSやっていないと、戦えないよ」と言われ、仕事の一環と考えて挑戦しました。
ほかの人と同じようにモデルさんをかわいくするだけでは、フォロワーを増やせないかもしれない。どうしたら見てくれる人を、もっと楽しませられるだろう…と考え、「毎日自分が髪をセットする様子を動画で見せたらどうだろう」と思いつきました。試しにそれをアップしてみると、反応がすごくよくて、フォロワーも増えていきました。そこから、見てくれる人の反応を見ながら、少しずつ改善して、今に至ります。
SNSでは髪の巻き方など、誰でも手軽にかわいくなれるスタイリングのアイデアを動画でアップしていますが、「ちょっとおしゃれをしたい」という女子の需要に、うまくはまったのかもしれません。SNSもサロンワークも、お客さまから見た“かわいい”とは何か、お客さまから見た“手軽にできること”とは何かなど、常に求められていることを察知し、それに応えられるようにと心がけています。
見た目のかわいさと実用性を兼ね備えたスタイル提案
接客では、お客さまの髪の状態をわかりやすく伝えることも大事にしています。なぜ今そのような髪の状態になっているのかを説明し、そのうえで、さらによくしていくためには何が必要なのか、お客さまの髪がより美しくなるための知識をお伝えするようにしています。
少し踏み込んだお話をするためには、まず信頼関係を築くことが大切です。店販でも、お客さまに“売られている感”を与えないよう、信頼関係を築いてから、お客さまの今の髪の状況をお伝えし、理想のかたちに近づくために本当に必要なものだけをおすすめするようにしています。
私を指名してくださるお客さまは、なぜか、その前に男性スタイリストが担当していた方が多いのですが、もしかしたら、私の感じる“かわいさ”が、男性目線に近いのかもしれないなとも感じています。男性目線の“かわいさ”に、女性目線の“快適さ”や“髪の扱いやすさ”などの実用的な要素がプラスされて、リピート率のアップにつながっているのかもしれないと推測しています。そんなふうに常にお客さまが何を求めているのか、どう感じているのかを分析するくせがついていますが、それも美容師の仕事をするうえでは、大切なことだと思っています。
◆応援メッセージ◆
当初は苦手だったSNSも、工夫しながら続けていくうちに楽しくなっていきました。最近では、プライベートの情報も出すようにするなど、少し力を抜いて、楽しみながらやっています。なんでも長続きさせるコツは、そこに自分なりの楽しさを見出していくことにあるのかもしれません。
将来的には、サロンワークに加えて、何か新しいことに挑戦できればとも思っています。たとえば友人の結婚式のお色直しで、髪をばっさり切ってイメージチェンジさせたことがありますが、新しい試みって、すごくワクワクしますよね。そうした何か新鮮なことに、チャレンジしていきたいですね。
美容師は、女性が自分らしさを発揮して、輝くことのできる仕事です。私もこの仕事で一生生きていけるように、日々、腕を磨き続けていきたいと思っています。
AFLOAT RUVUA(アフロート ルヴア)新宿
スタイリスト/山﨑優衣さん
埼玉県出身。東京文化美容専門学校卒業。2015年「AFLOAT」入社。アシスタントとして4年半勤務後、2020年9月にスタイリストデビュー。入社時にはじめたインスタグラムのフォロワー数は3万9千人越え(@zaki_210)。丁寧なカウンセリングと「艶感カラーと簡単スタイリングでかわいく」をモットーに、主にサロンワークで活躍中。
(文/揚石圭子 撮影/泉山美代子)