大学進学から美容の道へ 元・体育大生のアイデザイナー
スタートが遅いことはマイナスでは無かった
日中はアルバイト、夜は学校に通う生活は、大学に比べるととにかく忙しかったです。日中に授業を受けている学生と学ぶ内容は変わらないので、時間が足りず焦っていました。
だからこそ、より集中して学ぶことに専念できていましたし、 夜間に通う学生たちは年齢も経歴もバラバラ。様々な環境を経て通う人が多かったため、そういった同期たちとの関係性は良い刺激になっていたと思います。
とはいえ、昼間に通う学生たちに比べれば遅いスタート。卒業したらできるだけ早くデビューができる仕事に就きたかった。そんなときに浮かんだのが、”アイデザイナー”という仕事でした。
1つの技術を1人に対して丁寧に提供できることに興味を持ち、 就職活動ではアイデザイナーを求人しているサロンを受けることにしました。3~4社受けましたが、福利厚生や技術指導、人として絶えず学ぶことができると感じたのは今のサロンだけでしたね。
他の人に比べれば少し遅いスタートにはなりましたが、常に学びの多い環境を選択したことや、スタートが遅いことを糧にすることでより一生懸命に練習ができたと思います。
入社して4年、今は店舗のアイデザイナーを取りまとめる立場になり、責任感を持って仕事をすることが日々の成長に繋がっています。大学生の頃に「教える立場にはなれない」と感じていたことも、後輩の育成や指導に携わることで、より一生懸命に取り組まなければというプラスの考えに変わっています。
もうすぐ産休に入るのでしばらくはお休みになりますが、育児と仕事の両立をとても応援してくれる会社なので、すでに復帰することが待ち遠しいです。
ママになっても、今の選択が間違っていなかったと自信を持って言えるよう、これからもアイデザイナーとしてのキャリアを作っていきたいと思います。
プロフィール
Paige by Neolive トップアイデザイナー 富樫由里香(とがし ゆりか)
日本美容専門学校 夜間部卒業。体育科の高校、体育大学への進学を経て美容専門学校へ。卒業後は、都内を中心に横浜や埼玉へ70店舗展開する株式会社Neoliveへ入社。4年目の現在、店舗のアイデザイナー責任者として後輩の指導・育成にあたる。
https://www.neolive.co.jp/
(取材:井上詩織 撮影:金田裕平)