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2021-12-17

★人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント2022★「PEEK-A-BOO」編

憧れのサロンへの就職を目指す美容学生や転職者にとって、採用審査は夢へ近づくための第一歩。実際に審査の段階で、自分のどのようなポイントがどのような基準で評価されるかと気になっている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、人気サロンの採用担当者より採用のポイントをご紹介。2022年に就職活動を控えている学生の皆さんは必見です!今回は「PEEK-A-BOO」の代表取締役社長を務める川島修身さんに回答して頂きました!

Q.選考時、どのようなポイントを重視していますか?

まずは第一印象です。美容師はお客様の目に止まった際に好印象を持ってもらったほうが接客をしやすいので、まずはそこを見ます。また、美容師とは、お客様の“なりたい”を叶える職業です。そのためにはまず「自分自身をどう見せていくか」という自己プロデュースが出来ることも大切だと考えています。

人生の大きなイベントの一つである採用面接という場において、今の自分にできる最大限の力で自分を魅せていく。そのためにはどういう髪型で、メイクで、ファッションで、心構えで臨めばいいか・・・というものが第一印象に表れているのではないかと思います。目を引く人というのは、髪型やファッションが似合っている、メイクがキマっている、ニコニコしているなど、何でもいいんです。面接官に何か一つでも「この子気になるな」と感じてもらうことができれば、この質問にはどう答えるんだろうと興味が湧くので、その興味を持ってもらうということがまずは第一歩ではないでしょうか。

次に、こちらの質問に対してちゃんと答えてくれてるか、しっかり目を見て話すことができるか。それを踏まえた上で、一緒に働いているイメージがつくかなどをみます。学校の成績がいい方や皆勤賞の方も評価のポイントになりますね。それは、学校生活の中で何かしらの努力や頑張りが継続されている結果であるからです。成功体験を持っていることはいいことだと思います。

ただ、採用させていただいた学生さんの中には、成績が振るわなかった方もいるし、欠席がそこそこある方も沢山います。それは、面接を進める中で成績などには表れないその方の良さを感じたからだと思います。

Q.採用担当者として思わず好印象を抱くポイントを教えてください。

やはり笑顔が良い方やハキハキ話す方、楽しそうに話す方などはとっても好印象です。その他には、PEEK-A-BOOの面接は集団面接なのですが、他の方が話している時に興味深く相槌を打ったり、実技試験が終わった後に自分の片付けは手早く終わらせて、周りを見ながら他の汚れているところや散らかっているところをさりげなく片付けていたり、そういった些細なところで垣間見える行動はとても印象に残ります。

「あっ、この子やってるな」という感じではなく、人柄の良さが自然と滲み出ているといいますか。

どうしても、面接や実技試験の短い時間だけではその人の人となりに触れるには限界があるので、ふとした瞬間の些細な行動から、サロンワークでの動きを想像して採用ポイントの一つにしていくこともあります。

Q.採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて

話をしていても俯き気味だったり、暗い印象を感じてしまったり、ファッションに興味がなさそうだな、と受け取られてしまうとマイナスなポイントになってしまうかもしれません。

人それぞれキャラクターがあるので、無理に元気良くみせたり頑張り過ぎる必要はないのですが、本当はそんなことないのに「つまらないのかな」「機嫌が悪いのかな」「何を考えてるのか分からないな」と思われてしまうのはとっても勿体ないので、ある程度表情を作ることに慣れておくといいのかなと思います。

Q.採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?

本当に甲乙つけがたい場合は、採用枠を1つ増やし2名とも採用します。

それが許されないのであれば、最後は直感です。 ただの当てずっぽうではなく、その直感の背景にはそれまでの面接や実技試験、自分の今までの経験たちが頭の片隅にあるので、それらを踏まえた上で無意識にそう判断しているのだと思います。

Q.最後に、学生のみなさんにメッセージをお願いいたします。

就職したいサロンを見つけるためには、まずは自分が美容師としてどういうことをしたいのかという目標を持つことが大切であり、それを叶えるための環境が整っているのかを知る必要があります。

でも、どんな美容師になりたいとか、どんなビジョンがあるかとか、漠然とは思っていても、それを的確に表現できない方々もいるかもしれません。それを見つけるには、色々なものをみて、様々なものに触れ、体験し、そして小さな感動をいくつも経験することで少しずつ形になってくるのではないかと思います。

コロナ禍でなかなか「体験する」ということが難しくなってしまいましたが、可能な限り実際にサロンに足を運んで、肌でそのサロンを感じてみてください。それが一番の近道な気がします。

美容師は大変なことも多いですし、キツいことも多いです。ですが、美容師にしか出来ないことがあります。美容師だから出来ることがあります。それをこのコロナ禍で改めて実感しました。

人に感謝をされて、そのリアクションがダイレクトに伝わってきて、その人の人生の一部として一緒に歩むことができる。美容師とは、そんな職業だと思います。 皆さんがいいサロンに巡り合い、いい師に巡り合って、素敵な美容師になれることを願っています。


PEEK-A-BOO
川島修身(かわしま おさみ)/代表取締役社長
高山美容専門学校卒業後、2000年にPEEK-A-BOO入社。現在はPEEK-A-BOOの経営およびスタッフの指導を中心に、【PEEK-A-BOO 銀座中央通り】にてスタイリストとしてサロンワーク、国内・海外の講習会、セミナー等幅広く活動。
https://www.peek-a-boo.co.jp/

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