ROOKIES 10・11月号COVER STORY by OCEAN TOKYO
全国の美容学生に向け、就職活動に役立つ情報・美容室の新卒生向け求人情報を掲載しているre-quest/QJ for ROOKIES。年内ラストとなる11月15日発行号の表紙を飾るのは、東京6店舗、大阪に1店舗を構える「OCEAN TOKYO」。過去2回も表紙に携わって頂いているが、3回目となる今回は、OCEAN TOKYOWHITE代表の七五三掛慎二さん、OCEAN TOKYO OVER代表の雨宮雄三さんによる初タッグ。今回の表紙テーマに加え、お二人が考える美容像、学生に向けたアドバイスもお話を伺いました。
2人の個性を、1つに
元号が平成から令和へと変わった今もなお、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進し続けるOCEAN TOKYO。今回の表紙は初タッグとなるOCEAN TOKYO WHITE代表の七五三掛慎二さん、OCEAN TOKYO OVER代表の雨宮雄三さんに担当をして頂いた。普段は異なるテイストを作り上げるお二人が考え出した今回のテーマは「共存」。
「実は、テーマが決まったのは数日前の話なんです。今まで交わることのなかった二人が一つのものを作り上げるなら、どんなことができるのだろうと。かなり悩みましたね」と七五三掛さん。
続けて雨宮さんも想いを語る。「OCEAN TOKYOの雰囲気は残しつつも、僕らしさや七五三掛らしさのあるスタイルが良いよねという結論に。そこで七五三掛から出た案が、“色”を交差させるという発想です。僕は黒髪を推しているので黒髪のモデルを起用して、服は緑に。七五三掛のモデルは黒の服を着て、髪は緑色にしました」
こうした撮影のスタイリングやアイデアはどのように考えているのだろう。
「僕は撮影に限らず、サロンワークでも奇抜さより、リアルさを意識しています。アーティストやミュージシャンの髪型などからイメージを膨らませて、一般の人たちが再現しやすく、かっこよくなるようなスタイルはなにかと考えることから始めます」と雨宮さん。
一方で、七五三掛さんの場合は独自の感性が働いている。「僕は逆に、抽象的なものからイメージを沸かせます。例えば歩きながら見えてくるものや、動物、音楽から色を浮かばせてみたり。普段生活している中で目についたモノ・コトをヒントにしています」
互いの個性やアイデアを活かしながらも、色味やスタイリングにより、統一感を感じられる表紙に仕上がった。
成功のカギは「素直さ」であること
今回の作品のようにOCEAN TOKYOには様々な個性をもつスタッフがいる。それでいて共存していることはサロンの魅力の一つでもある。年々、OCEAN TOKYOの応募者数も増えているが、勝ち抜くヒントとは何なのか。
雨宮さんは次のように話した。「自分に素直な人に惹かれます。そして、アツさだけで乗り切らない人。受けに来てくれる子たちは全員がアツい気持ちを持って来てくれているので、その情熱を行動で示してほしい。学生のうちは、一つのサロンに固執しないことも大事。たくさんのサロンを見て、 比較した上でうちを選んでくれたのであれば、想いに説得力が加わります。あとは、見た目も中身も、人としての常識があることは最低限のラインですね。せっかくきてくれたお客様に対して説得力がない状態ではサロンに立たせることができません」
雨宮さんの言葉に頷きながら、七五三掛さんも続ける。「僕の就職活動は、実は10社受けて全部不採用だったんですよ。今も昔も嘘が嫌いで、自分を飾ることがどうしてもできなくて。でもあの時、もし受かるような上手い言葉を並べて偽った自分のまま入社していたら、今どうなっているんだろうと振り返ることがよくあります。だから、ありのままでいることが大事だと思いますね。アツい気持ちも大切です。でも、アツさと見栄を張ることを履き違えないでほしい。等身大で素直でいられることが成長できる人だと思います」
SNSが主流となり、自分をアピールする場所が無数に増えた昨今。よく見せようと思えばいくらでも見せられるかもしれない。それでも“等身大の自分でいること”が1つの成功へのカギであると2人は話してくれた。
■OCEAN TOKYO WHITE 代表/七五三掛慎二
茨城県出身。早稲田美容専門学校卒。海外のライフスタイルやファッションなどからインスパイアされた感性は、ヘアデザイン力と高度な技術力で多くのお客様から支持を集めている。OCEAN TOKYO本店の副店長、店長を経て、OCEAN TOKYO 4店舗目となる【OCEAN TOKYO WHITE】の代表に就任する。
■OCEAN TOKYO OVER 代表/雨宮雄三
茨城県出身。ベルエポック美容専門学校卒。OCEAN TOKYO本店の副店長、店長を経て、7店舗目となる【OCEAN TOKYO OVER】代表に就任する。お客様の『なりたい自分』へのプロデュースを得意とし、トレンドと好感度をミックスした人気スタイルを生み出す。サロンワーク以外にも多くの場所で活躍を広げている。
( 撮影:わたなべきるけ モデル: 上坂幸司・近澤 智 取材:井上詩織 )