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2019-06-04

「不自由なく暮らせればいい」OCEAN TOKYOに入るまで野心の欠片もなかった -OCEAN TOKYO 雨宮 雄三さん U29次世代美容師-(後編)

一週間先まで予約が埋まっていないと不安になる

情報発信は「仕事」だと思ってやっています。だから、毎日発信し続けるのが当たり前。でも、スタイリストになってちょっと売上が上がると、情報発信をしなくなってしまう人が本当に多い。なんでやらないんだろうって思うんですよね。たとえば僕は、一週間先まで予約が埋まっていないと結構焦るんですよ。不安になるというか。

僕の場合は、ヘアスタイルだけではなく、自分のファッションとヘアスタイルの組み合わせの紹介もしていますが、誰でも何かしら発信できる情報は持っていると思います。それを毎日やることで、たくさんの人に自分のことを知ってもらえるのに、やらないなんてもったいないですよ。超頑張れよって思いますね。

スタイリストデビューして1年で副店長になり、その1年後に店長になりました。最初は本店の店長として、全部を背負おうとしていました。けれど、一人でできることには限界があります。新しい立場に戸惑っているとき、幹部から「お前は店長として売上をあげてみんなを引っ張っていけばいい。背中を見せていけ」と言われて、吹っ切れました。

みんなに店舗の運営に関する仕事で、自分ができない仕事は得意なスタッフに任せることに。任せることがスタッフの成長にもつながったと思います。数字にこだわった結果、2018年の年間売上でトップに。最近はあんまり数字数字っていう人は少なくなってきているけれど、数字という結果を出し、努力の過程を見せることで、みんながついてきてくれるものなんです。

数字にとことんこだわり、OCEAN TOKYOに恩返ししたい

今の僕の役割は、サロン全体の数字をあげることだと思っています。数字をあげる=お客様からの信頼度。これを増やすことで、OCEAN TOKYOが発展するための土台づくりをしたい。そこを目指して、サロンの社会的価値を強めていきたいんです。アパレルに例えると、ハイブランドはおしゃれだけれど、奇抜すぎて着こなせないとか、そういう気持ちになりがちと思います。だから売上でみたら、ユニクロなどのファストファッションのほうが勝る。もちろん、トレンドを生み出すことには妥協しないけれど、僕らが目指すのは、「世の中の人々が求めるものに応えるサロン」。たくさんのお客さま、とくにこれからを背負う若者たちに支持されることによって、OCEAN TOKYOの土台はどんどん強くなると信じています。

売上を上げるためのスタッフ教育にも注力していきたいです。技術はもちろんだけれど、お客さまへの「伝え方」ひとつで印象は全く変わります。たとえば、パーマを提案するにしても、「頭のこの部分の髪がつぶれやすいので、ボリューム感がでるように巻きますね」と一言添えれば印象が違うはず。パーマだけじゃなくて、カットやカラー、トリートメントやスタイリングも同じ。お客さまのためだけにやっているんだよっていうところをもっと伝えていったほうがいいと思います。これは、スタイリストはもちろん、カラーやパーマを任せるアシスタントたちにも言えることです。こうした数字をあげられる店づくりをどんどん進めていきたい。

そして、僕に火をつけて、新しい世界を見せてくれたOCEAN TOKYOの幹部には感謝してもしきれないので、結果を出し続けて、恩返しをしていきたいですね。


プロフィール
OCEAN TOKYO
店長/雨宮雄三
(あめみやゆうぞう)さん

茨城県出身。ベルエポック美容専門学校卒業。都内有名店1店舗を経て、OCEAN TOKYOに入社。半年でスタイリストデビューを果たし、2016年9月にはOCEAN TOKYO本店の副店長、2017年7月にOCEAN TOKYO本店の店長に就任。お客様の『なりたい自分』へのプロデュースを得意とし、トレンドと好感度をミックスした人気スタイルを生み出すOCEAN TOKYOのトレンドメーカー。


(取材/外山 武史
  撮影/菊池 麻美)
 
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