2021-06-17

40倍の倍率を突破したgrico高井さんが教える、就活で大切な「自信」の作り方

高倍率を突破し、今年、原宿の人気美容室gricoに入社したのが、高井紗綾さん。どんな時も明るく前向きな高井さんは、学生時代、美容師になるべきかどうか悩んでいました。しかし、今、美容師として働いているのはgricoとの出会いがあったから。夢に向かって突き進む高井さんの、就活時期を振り返って頂きました。

就活をはじめるものの、美容師という職業に「？」を抱いていた

就活は、2年生の夏休み頃からはじめました。実は、活動しつつも美容師を職業にすべきか疑問を感じていたんです。いろんな美容室へ行きましたが、仕上がりがイマイチだったり、不誠実な対応をするスタッフに出会ったりして、美容師として働くことに興味が薄れていたんです。

そんな時に出会ったのが「grico」。スタッフを募集していると聞き、まずはお客さまとして2回、お店に行きました。

1回目は店長の原田さんを指名し、2回目は代表のエザキさんに施術をお願いしました。施術が終わってみるとビックリ。仕上がりも素敵でしたし、親切で、何よりお店を出た後の喜びが忘れられませんでした。美容室を出た後って、綺麗になるのでルンルン気分ですよね。その気分の最高潮をgricoで感じたんです。その瞬間、絶対にここで働く！と決心しました。

選考過程で問われた「プロ意識」。どんな状態でも明るく振舞った面接

gricoの選考は、「書類審査」「面接」「サロンワーク」「動画審査」とステップを踏んでいきます。

まず「書類審査」ですが、ここでは印象に残る文章を書こうと心がけました。gricoはたくさんの美容学生が受けに来るので、印象的なことを書かないと落されると思い、先生に文章を確認してもらいながら何度も何度も書き直しました。スタイルブックも一緒に提出するので、ブックに載せる写真にもこだわりました。自分の作品だけでなく、洋書の切り抜きを入れてコラージュし、自分の感性をアピールしました。

晴れて書類審査に通ったので、次は「面接」です。ここではプロ意識があるかどうかが問われたように思います。当時、家庭のことで悩むことが多く、面接でエザキさんから家族の質問をされた時、思わず泣いてしまったんです。でも、ここは面接の場。プロとしてお店に立った時、プライベートのことで悩んでいても、お客さまの前では暗い顔をできない。だから、泣きつつも、明るく振舞えるように頑張りました。

次の選考ステップである「サロンワーク」は楽しかったですね。掃除や雑務をしつつ、お客さまと話せたので、実際に働くイメージを持つことができました。気をつけたことは明るく話すことと、お客さまに名前を憶えてもらうこと。サロンワークを終えた後は疲れましたが、それ以上に楽しい！という気持ちが強かったです。私、人と話すのが好きなので、お客さまと話す経験は貴重でしたし、美容師として働く醍醐味を感じたのも、この瞬間でした。

最後の選考ステップは「動画審査」。gricoをアピールした3分以内の動画を作ってプレゼンをするんです。動画制作にあたり、いろんな人に見てもらって改善点を聞き、また作り直す…という作業を繰り返して提出しました。

夢は雑誌のヘアメイクを担当すること。gricoなら叶う、きっと

就活で大切なことは、自信を持つことだと思います。「私を採らないと損だよ！」という気持ちで臨んでみてください。自信に満ち溢れた態度でいると、採用する側も一緒に働きたいと思います。その自信を持つためにも、学生時代に積極的に活動することが大事です。

私は学生時代、学生スタッフをしていました。オープンキャンパスなどのイベント時に大勢の前で話すのですが、スピーカーはイベント当日に先生から指名されます。中には指名されても断る生徒もいますが、人前で話せる機会を失うのはもったいないと思うんです。私も、指名されて初めて喋った時は、緊張のあまり言葉に詰まりうまく喋れませんでした。

でも、回を重ねていくと喋れるようになるんですよね。喋りながら聞き手の方を見てみると、学生だけでなく親御さんなど幅広い年代の方がいるのが見えました。その状況って、サロンワークと同じなんです。お店には学生からご高齢の方まで幅広い年代のお客さまが来店されます。人前で話す経験は、美容師という仕事に必ず活きると感じました。

今、gricoに入社して2ヶ月ちょっと。できないことが多すぎて落ち込んだ時もありましたが、先輩のおかげで乗り越えることができています。目標は2年でデビューすること。そして、デビューしたら雑誌のヘアメイクを担当したいです。目標のために作品撮りもしているんですよ。gricoならこの夢は絶対に叶うと思っています！