人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント2021!「GARDEN」編
憧れのサロンへの就職を目指す美容学生にとって、採用審査は夢へ近づくための第一歩。実際に審査の段階で、自分のどのようなポイントがどのような基準で評価されるかと気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、2021年度の採用ポイントについて人気サロンの採用担当者に取材を行ってきました!第3回目は、国内9店舗、N.Y.へ1店舗の店舗展開を行う有名ヘアサロン「GARDEN」の 全店舗を統括するマネージャー・深谷修さんへお話を伺いました。
選考時、どのようなポイントを重視していますか?
「人間性」を重要視しています。
GARDENの採用試験は面接のみとなっており(3次面接まで)、サロンワークや技術試験は一切行わず、その人となりを重要視しています。
我が社が求める人材は『常に夢と目標を持ち続け、その達成のために毎日を全力で過ごし、思いやりと感謝の気持ちを忘れない人』です。面接では質問やディスカッショングループワークなどを通じて、上記に述べたような方を採用できるよう努めています。
採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。
1つは「周りに感謝し、親、友人を大切にする姿勢」であること。仕事仲間・友人・家族など、身近な人を大切にできることです。
また、誰かが自分のために動いてくれたら、必ず「ありがとう!」と感謝の言葉を言うことができ、相手が困っているときはそれに気づき、全力でサポートできる方には好印象を抱きやすいと思います。
もう1つは、「飾らない性格と明るい表情」ですね。
いつも「ありのままの自分」で過ごし「この人のために、何かしたい」という心の底からの善意で行動している人が印象に残ります。とにかくポジティブで、よく笑い、明るいオーラで周りの人に「一緒にいると楽しいな」と好印象を与える人に魅力を感じますね。
この点に関しては、例えば過去の部活動や熱中したことなどから質問を掘り下げ、その中から見極めています。
採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて
基本的な部分が足りていないと、「これは…」と感じてしまいます。例えば、相手の目を見て話す、聞き取りやすい声ではきはきと話す、時間を守る、挨拶をする、姿勢よくなど。
ビジネスマナーや礼儀が守れないと、常識のない人だと思ってしまいますので、マイナスな印象です。また、敬語を使えないと「これから美容師として働くうえで、接客は大丈夫だろうか」と不安に思います。
かしこまった口調で会話することが苦手な人も多いと思いますが、美容師として、人と接する限りは、丁寧な敬語を使えることが大切ですね。
採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?
ずばり
「熱意」です!
相手に伝えたいという姿勢や、言葉などから判断します。
最後に、新卒のみなさんにメッセージをお願いいたします。
僕から皆さんにお伝えしたいことは、技術はもちろんですが1番は人間性を磨くべきだと考えています。
物心ついた時から人間性が高いという人は、おそらく少ないと思います。ですがそれは、生きていく中で磨かれるものでもあります。働いてからではなく、学生のうちに、気づいた今からその部分をを高めていく行動をしてみましょう。
- 相手の立場にたって考える
- 人の欠点よりも自分の成長に目を向ける
- 常に向上心をもって学び続ける
- 小さなことにも感謝する
- 健康的な生活を送り心に余裕を持つ
- ネガティブな感情をコントロールする
- ルールや約束は必ず守る
- 相手に尊敬の念をもって接する
- 謙虚な気持ちを忘れない
- 笑顔で過ごすことを心がける
- 読書や芸術を通して知見を広げる
上記の方法を日々実践することで、人間性は高まるはず。皆さんが素晴らしい美容師になることを願っております!
深谷修(ふかやおさむ)
GARDEN aoyama /マネージャー
確かな技術と優れたセンスから生まれるトータル的なスタイル提案で、多くのお客さまから絶大な支持を得る。豊富な知識と美容の枠にとどまらない発想でGARDEN groupのサロンを統括し、スタッフ教育に力を注いでいる。
https://garden-hair.jp/
次回もお楽しみに!