スタイリストとカラーリストそれぞれの道を極める!『スペシャリスト制』とは?
カキモトアームズには、カット専門のスタイリストと、カラー専門のカラーリストが在籍し、一人のお客さまをペアで施術する『スペシャリスト制』が取られています。カウンセリングをはじめ、どのように施術を行い、お客さまを満足させているのでしょうか?美容学生さんに実際に体験してもらいながら、『スペシャリスト制』の特徴について伺いました。
※上写真 左から スタイリスト/百瀬優さん、美容学生/相内陽菜さん(コーセー美容専門学校) 、カラーリスト/篠田佳奈さん
アシスタント期間は2年ほど!
短期間でスペシャリストとしてデビューできる
――篠田さんは、カキモトアームズでのカラーリスト歴16年と聞きました。当時は、カラーリストという職業は珍しかったのでは?
篠田さん そうかもしれません。カラーが好きというのはもちろんあるのですが、美容学生時代はカットが苦手で……そんな私が美容師の仕事をするにあたって、カキモトアームズにはカラー専属のスペシャリストであるカラーリストという職業があるのを知りました。
入社後の研修を経て、カットを担当するスタイリストになるか、カラーリストになるかを決めるのですが、初歩のカリキュラムは実は同じで、シャンプーとワンカラーの塗布はどちらの職種でも習得します。スタイリストもカラーリストもトータル2年ほどでデビューするので、他のサロンよりは少し早くデビューできます。
――一人のお客さまに対して、スタイリストとカラーリストの方それぞれがつくということですが、どのようにカウンセリングをおこなうのでしょうか?
百瀬さん 基本的には二人で同時にカウンセリングを行います。私は、お客さまの第一声によってカウンセリングの方向性を見極めることが多いんですよ。「今日は、色を変えたくて……」と言われたら、まず、カラーリストがカラーに関するカウンセリングをして、その後、ヘアのカウンセリングをする形です。
篠田さん 例えば、今日はスタイルがどうなるのかを確認しながら、ハイライトを入れる位置や量を決めました。スタイリストとカラーリストが同時にカウンセリングできないときは、別々にカウンセリングを行います。仕上がりイメージのすり合わせなどが難しいように思われがちですが、言葉や写真できちんとすり合わせはできます。
加えて、社内のイベントでスタイリストとカラーリストがコラボレーションをして作品作りをするコンテストや講習があります。なので、日頃から二人で一人のお客さまをきれいにするという勉強をしているので、慣れていきますよ!
スタイリストとカラーリスト、
二人いることで提案の幅も広がる!
――「カットもカラーも両方やりたい!」と思うことはありませんか?
百瀬さん たまにありますね(笑)。でも、カラーリストは自分にはない技術を持っているプロフェッショナル。尊敬と信頼の気持ちがあるので、「私はカットという自分の仕事でお客さまを満足させよう」と前向きな気持になります。
それに、カットとカラーそれぞれに担当者がいると、自分の想像以上のスタイルが仕上がるので、それが楽しいですね。
篠田さん それはあるね!二人いることで提案の幅は広がります。お互いのカウンセリングを聞いていると、自分がやらない技術でも理解できるし、「なるほど」と思えることも多いです。
百瀬さん うちの会社ではスタイリストとカラーリストのコラボレーションが必須なので、自然とスタッフ同士は仲良くなりますね。
――素朴な疑問なのですが、お客さまはどのような方法で予約するのでしょうか?
篠田さん 指名の場合は、スタイリストとカラーリスト、それぞれを指名できる仕組みになっています。だから、予約システムはオリジナルのものなんですよ。
ただ、カキモトアームズでは、担当者以外のスタッフでも、きちんとお客さまの履歴を引き継げるような技術をみんなが習得しています。例えば、ハイライトの際のブロッキングはカキモトアームズオリジナルの方法で、この技術があるから、カラーリストの誰がリタッチしてもきれいにハイライトが繋がるようになっています。
――今日、実際に施術を受けていただいた相内さんは、どうでしたか?
相内さん カットとカラーを別々の美容師さんに担当していただくのは初めてのことなので、最初は緊張しました。でも、施術中も優しくしていただいて、とっても楽しかったです!仕上がりにもとっても満足しています。
――本日はありがとうございました!
(フォトグラファー:金田裕平 ライター:須川奈津江)
<取材した店舗>
kakimoto arms 青山店
東京都港区南青山5-6-12