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2019-04-15

「そんなの無理」は禁止! 「しょぼいアシスタント」が人気ディレクターになれたワケ -Beleza shibuya 下田鉄也さん U29次世代美容師-

次世代美容師として注目される「U29美容師」のサクセスストーリーから、成長のヒントを「美容師のタマゴ」へお届けする企画「U29次世代美容師」。今回は、ファッショントレンドとマッチするヘアスタイルを提案し、アパレルブランドとのコラボレーションイベントなども手がけるBeleza shibuyaのディレクター、下田鉄也(シモダテツヤ)さん。アシスタント時代からの目標をクリアして次のステージを目指す下田さんのこれまでの軌跡と、「やりたいことを実現する秘訣」を聞きました。


「髪型がイケてないとフラれる!」とヘア雑誌を見て…

美容師の仕事に興味を持ったのは中学生のころ。好きな女の子に告白する前に、「髪型がイケてないとフラれる!」と思って、ヘアスタイルが紹介されている『キラリ!』という雑誌を買ったんです。ちょうど美容師の特集が組まれていて、そこで紹介されていた有名店の美容師さんがみんなカッコよく見えました。容姿に悩む女性を美しくする番組『B.Cビューティーコロシアム』(フジテレビ系列)もよく見ていて、自分も東京に出て有名になりたいと思っていたんですよ。

子どものころから絵を描いたり、モノをつくったりするのが好きだったので、中学卒業後は地元高校の美術系学科へ進学。得意だったのは、模写でした。対象物のポイントをしっかりとらえて、そこを丁寧に描く。この模写の考え方は、ヘアスタイルをつくる際にも役立っています。新しいヘアスタイルを考えるとき、まずは頭の中のイメージをイラストにおこしてから、施術するための展開図をつくるので、模写で養った「ポイントをとらえる力」はいまも僕の武器なんですよ。

イラスト満載のスタイルブックを抱えて有名店の選考を受ける

専門学校は原宿にあるベルエポック美容専門学校へ。僕は左利きで、右利きの人と同じようにできないので、なるべく先生と距離が近い、少人数制の学校のほうがいいだろうと考えて選びました。ただ、僕はあまり闘志を表に出さず、人が知らないところで練習するタイプなので、学校の先生からは不真面目だと誤解されていたようです(笑)。そのため、就職活動中も、先生たちは僕に有名店を勧めることはありませんでした。

その当時、僕はSHIMAで活躍する美容師にあこがれていたので、就職活動ではもちろんSHIMAを受けました。先生の予想を裏切り(?)、働かせてもらえることになったのですが、採用の理由を自分なりに分析すると、得意なイラストをたくさん盛り込んだスタイルブックを持っていったことと、面接の際に居酒屋のキャッチのバイトで鍛えたモデルハント力をアピールしたのがよかったのかもしれません。

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